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   『☆あそんでなんぼ!☆ゾウサンの「子どもと仲良し!」』 第8号
                         素敵なお絵かき・後編

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こんにちは!
子ども向けあそびユニット「早朝(ゾウサン)」の、
小倉げんきです。



あと3週間ほどでクリスマス。

一部ではとても有名な、アジアで唯一の
グリーンランド国際サンタクロース協会公認サンタクロース、
パラダイス山元さんはお元気なのでしょうか。

ブログ「パラダイス山元の公認サンタクロース、ライフ。」
http://yaplog.jp/santa/)
の更新は、今年の1月で止まっているのが気になります。

やっぱりクリスマスまではサンタさんも休業中なのでしょうか。



少し調べて見ると、パラダイスさんは何気に
「マン盆栽」という盆栽流派の家元でもあらせられるのだそうです。

うん、渋い。

サンタさん、とても渋いです。


盆栽も含めて一年を有意義に過ごして英気を養い、
きっと今年も子ども達に夢を与えてくれるんですね。


ちなみに、サンタさんからのお手紙が欲しい方は
コチラから → http://www.santaclaus-embassy.com/_index.html(フィンランド)
コチラも  → http://www.santaworld.co.jp/letter/index.html(スウェーデン)

どちらも国際郵便でお手紙が届きます。
締切日が近いので、申し込まれる方はお急ぎください。

きちんと料金は発生するところに、大人の事情がうかがえますが。





さて、今回は「素敵なお絵かき・後編」です。

前回の内容はコチラから。

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★ 前回のポイント

・テーマを与えて描かせる絵は、
 子どもの発達に合っておらず逆効果の場合もあります。
 なぐり描きでも、自分の描きたいものを自由に描かせると
 脳にはとっても良い刺激。


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前回は、子どもが描きたいものを描かせると
将来的に絵が上手くなる、というお話でしたね。

今回は色彩心理学と人物描画テストの観点から、
「子どもの描いた絵で何が判るか」をお話したいと思います。

ぜひ、一度身近にいる子どもに
自由な絵を描かせてみてください。

子どもの事を知る手がかりになると思いますよ。



★ 色

大人を含め、人は感情を色で表現する事があります。
無意識に色を選んでいる事もしばしばです。

色の固定観念の無い子どもだった場合、
特にそれが顕著に現れやすくなります。

理由の1つに、
絵を描く行動には不安や緊張の気持ちを
発散させる効果がある事があげられます。

これを「感情の浄化作用」といいます。


アメリカのR.H.アルシューラとB.W.ハトウィックの研究では

例えば「赤」を好んで使う場合、大人と子どもの関係が良く、
情緒が安定している状態とされています。

でも、1つの色に1つの意味がある、というワケではなくて、
同じ赤でも、繰り返しの重い線や固まりで描かれていた場合は
愛情が満たされていない事の欲求や敵意といった感情が
表されています。

色の塗り方によっても意味が変わってくるんですね。


比較的に、暖かい色を好む場合と冷たい色を好む場合では
前者は自由で気楽な、
子どもらしい感情パターンが多いのに対し、
後者は過剰適応、批判的、
他人に感情を表さない傾向があったそうです。

冷たい色を好んでいた子ども達は
「計画に沿って行動」し、「知的な興味を持ち」ますが、
感情を抑圧するのだそうです。
これは高圧的な保護者を持つ子どもに
共通しやすい傾向でもあります。


よく男の子の色、女の子の色、と
考えられがちですが実はそうではなく、
子ども達の心理状態が表されているワケです。


また、その子自身の傾向だけでなく、
その時々の心が表現される事もよくあります。

お母さんのお腹の中に赤ちゃんがいる時は黒をよく使い、
赤ちゃんが生まれると、途端に明るい色使いに変わる、という具合です。

これは赤ちゃんが生まれる事や
自分に注目が集まっていない事の不安や緊張、
赤ちゃんが生まれた事の喜びを表しています。



ちなみに僕の頭の中がピンク一色に
染まっている事は、ここだけの秘密です。

僕の感情パターンについては…、
うん、考えないでください。



★ 形

では、子どもが描く「形」ではどうでしょうか。

線を描くのは、色を固まりで塗るのよりも
指先の動作が難しいのですが、
それでも色を中心に表現する子どもより
線や形で表現する子どもの方が
理性的で感情の抑制が強かったそうです。

これは子どもの発達そのものとも言えますね。

小さい子よりも大きい子の方が
当然理性的である事が多いです。

体の成長と一緒に心も成長していってるのです。

線や形で表現する子達は、
外向的で、他人への興味を強く示す傾向にあったそうです。


ところが、そこにコンプレックスが現れる事があります。

例えば、足が不自由な子どもが、
絵では何本も足を描いてみたり。

通常子どもの絵というのは顔がとても大きいのですが、
それが妙に小さかった場合、無力感や自我の弱さを表します。

目や鼻、口の顔のパーツが書かれていない時は
人との人間関係が持てず、警戒心や逃避の傾向が強いです。

耳が大きければ、外への感受性・興味などが表されています。



マギー審司さんの「でっかくなっちゃった♪」と言って
耳を大きくする手品も、観客への興味の表れなんでしょうか。

確かに、エンターテイナーは
観客の反応を見て行動を変える事がよくあるそうです。

だとすれば、やっぱり…。


…うん、違いますよね。
ごめんなさい。



★ 絵から判断する注意点

いくつかの判断のポイントを挙げましたが、
絵で判断するのはなかなか難しいものです。

実際には色と形だけでなく、
その子の生活環境なども含めて総合的に判断する必要があります。

また、アルシューラとハトウィックの研究は
主に2歳〜5歳の子どもを対象に行われています。

なので、それ以上の年齢の人には当てはまりません。


人物画にしても、
「この子は耳を描いていないから、周囲への興味が無いの!?」
とすぐに考えるのはちょっと早とちり。

子どもには耳を描かない子も結構います。

あるいは、ただの描き忘れかもしれませんしね。



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★ 今日のポイント

・描いた絵の色や形から、その子の心が少し判ります。
 でも、あまり問題意識は持たずにお絵かきを楽しめるようにしましょう。

 絵を描く事には「感情の浄化作用」がありますから。


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★ 終わりに

とっても小難しい内容でしたが、お役に立てましたでしょうか。
自分でも書いていて頭が痛くなってしまいました…。

あまり難しく考えずに、子どもと楽しく生活していきましょうね。




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