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   『☆あそんでなんぼ!☆ゾウサンの「子どもと仲良し!」』 号外
                     生きるために、生かせるために

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こんにちは!
子ども向けあそびユニット「早朝(ゾウサン)」の、
小倉げんきです。


今回は、号外です。
普段のメルマガと少し趣旨が違うので。

最近メルマガの内容を軽く、
読みやすくしようと思っていたのですが、
今回ははっきり言って重いです。

それでも、できるだけ読んで欲しいと思うのです。


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近頃、連日のように報道される、若年の自殺。
少し前にも練炭自殺が広がり、
その前にはやはり若年自殺が多く取り上げられていました。

一種のブームのようになっている感もありますが、
報道が引き金になる面もあるようです。


WHOによる「自殺を予防する自殺事例報道のあり方について」という勧告では、

・写真や遺書を公表しない。
・使用された自殺手段の詳細を報道しない。
・自殺の理由を単純化して報道しない。
・自殺の美化やセンセーショナルな報道を避ける。
・宗教的、文化的固定観念を用いて報道しない。

とあります。
(http://www.lifelink.or.jp/hp/jisatsuhoudou.html)


日本の報道ではこれにひっかかる部分もあり、
メディアでの取り上げ方を考えなければいけないとも思います。

それなら自殺報道をしなければ良いんじゃないか。
報道の仕方を変えれば良いんじゃないのか。
という事になるかもしれませんが、それでは根本の解決にはなりません。

だって、原因は消えてはいないのですから。



★ いじめ

今、報道でもっとも目にする自殺の理由がいじめです。
いじめは、どうして起こるのか?


「いじめられる側にも原因がある」

いじめる側や、時折、周囲の人達からも
この言葉を聞く事があります。


そうでしょうか?

多分、それを言う人も、本当は「そうじゃない」と
判っているのではないでしょうか。


本当の理由には自分が絡んでいる。
それを少しでも軽くしたいという心理から、
「いじめられる人が隙を見せるからいけないんだよ」と
逃げ道を作っているんです。


これは、責任から逃れる言い訳です。



★いじめの原因

じゃあ、何がいじめの原因なんでしょうか?


いじめる側?

もちろん、いじめは認められる事じゃないです。
でも、根本的な理由ではありません。


周囲の人達?

「いじめを止めずに見ているだけなのも、いじめる人と同じように悪い」
先生達はよく使う言葉ですが、当然根本的な原因ではありません。




じゃあ、「根本的な原因」は何か?



それは、大人です。
先生、親、地域、今の社会を作っている、大人達が原因です。



★ プレッシャー

子どもを褒めない。学力重視。離婚。束縛。
大人との関係の希薄さ。将来が見えない不安。

今の子ども達にはとてもたくさんの心理的プレッシャーがかかっています。
大人達はどれくらいそれに気付いているんでしょうか。

漠然とは気付いているかもしれません。
でも、そこから目を逸らしています。

「いじめる子」「いじめられる子」にばかり焦点がいって、
ほとんど根本の解決に目を向けてはいないのが現状ではないでしょうか。


子ども達には、はけ口が無いのです。
ストレスを思いきり発散できる場所が無いのです。

かといって物を壊したり、けんかをしたり、
目立つような行動は、自分を不利にします。
ますます大人から遠ざかるでしょう。

そうなれば、自然、目に付きにくい、
陰湿ないじめに手を出すのではないでしょうか。


授業などに体を動かす機会を多く取り入れて
ストレスを発散させるという方法も行われているようですが、
根本的な解決のためには、大人が変わらないといけません。



★こんな世の中

少し話が変わりますが。



「もう死にたい」

僕が言われた言葉です。



どんな人物が言ったと思いますか?

小学生?中学生?高校生?
それとも自殺率が一番高いと言われる、20〜30代の社会人?



いいえ、5歳の女の子です。



いじめがあった訳ではありません。


この子の親は離婚をし、お母さんと暮らしていましたが
お母さんは恋人に夢中でした。
どこかへ遊びに行く時は、ほとんどその彼氏が一緒でした。
子どもを保育所に預けてデートをしている事もあるようでした。


友だちとけんかをし、「もう死にたい」
涙を流しながらその後に言った言葉は、
「何も良い事がないもん」


この言葉を言われた時、僕は泣きました。


たった5年しか生きていない子どもでも死にたいと考える。
これが今の世の中なんです。

こんな世の中じゃダメだと思います。
世界は変わらないといけません。


その後、ずっとその子の話を聞き、
生きていてほしい、と言い続けました。



★ 生きるために、生かせるために

この女の子はいじめを受けた訳ではありませんが、
大きなプレッシャーを受けて生活した事は確かです。


いじめは子ども達の問題ではありません。

子ども達がいじめを行う環境を作り出した、大人達の問題です。
大人達が正面から取り組まなければいけません。


もちろん現在も色々な取り組みがなされていますが、
「あなたはかけがえのない大切な存在だから」
とメディアで訴えても、当の本人にどれくらい実感が沸くでしょうか。


確かに「かけがえのない存在」という実感をいじめによって奪われ、
感じられなくなってしまう事が自殺したいと考える要因の1つだと思いますが、
メディアから訴える人物は、本人にとって遠い存在です。


だからこそ、身近な人が普段から、
言葉で、態度で、伝えている事が必要なんです。


その気になれば、とても簡単な事です。


・親なら、「好きだよ」「愛してるよ」って言って、
 抱いてあげてください。

・友だちなら、何でも良いので話を聞いてあげてください。
 そして、一緒に笑ってください。

・先生なら、それぞれの子どもの良い所を一言ほめてください。
 1人だけではありません。みんなです。



僕がお勧めするのは、「ありがとう」と伝えることです。
理由は何だって良いんです。

何か手伝ってくれた事に、「ありがとう」

一緒に笑ってくれた事に、「ありがとう」

ただ、居てくれた事に、「ありがとう」


もしも相手に面と向かって言うのが恥ずかしいなら、
誰も居ないところで相手の顔を思い浮かべて10回、
「ありがとう」と言ってみてください。
そして、それを毎日繰り返してください。


あなたの心の中で、必ず何かが変わりますから。



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★ 終わりに

人は社会の中でしか生きていけない人がほとんです。
誰にも必要とされていないと感じると、もう駄目なんです。
寂しくて、辛くて、消えてしまいたくなります。

大人でも、子どもでも一緒です。


僕は、世界を変えたいと思っています。
人が人を受け入れられる、そんな風になってほしいんです。

「ゾウサン」での活動も、少しでもその力になればいいな、
と思ってしています。



長々と重い話に付き合っていただき、ありがとうございました。
ぜひ、「ありがとう」を実行してみてくださいね。





あなたと子ども達が幸せに生きていけますように。



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