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メルマガ『☆あそんでなんぼ☆ゾウサンの「子どもと仲良し!」』から
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○第1号 子どもにとっての「あそび」って? ○第2号 早期教育ってどうなの?
○第5号 忘れられない一言 ○第6号 冒険をせずに、得られるものは無い
○号外  生きるために、生かせるために ○第7号 素敵なお絵かき・前編
○第8号 素敵なお絵かき・後編 ○第10号 先生、可愛いね
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○第17号 似た者同士は仲良し? ○第19号 好きになってほしいの
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   『☆あそんでなんぼ!☆ゾウサンの「子どもと仲良し!」』 第1号

                 子どもにとっての「あそび」って?

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はじめまして!「早朝(ゾウサン)」という子ども向けあそびユニットの、
小倉げんきです。

僕は以前、公立の保育所で保育士として働いていました。
やんちゃな子ども達を相手に毎日あそび通してきました。
自称、あそびのプロというわけです。

…。

あくまで「自称」なのが卑屈さを感じさせますが。


そんな自称プロが、たくさんの子ども達とふれ合い、あそび、感じてきたことを、
不定期で配信していきたいと思います。




さて、第1号のメルマガでは
子どもにとっての「あそび」を考えてみたいと思います。


★ グルグル

僕が保育所勤務をしていた時に受け持っていたクラスでの事です。

人物の名前は、仮名です。


たくやちゃんとまさきちゃんという4歳児の二人の男の子がいました。

毎日のように、部屋のドアから走り出て、廊下を走り、
部屋のもう一方のドアから入って、また最初のドアから出て行って…を繰り返していました。


つまり、部屋と廊下をグルグルと追いかけっこしているわけです。


屋内を走るのは保育所的にはいけないことなので、注意をするのですが
「はぁい」と言って走るのをやめるのは2、3分程度。
すぐにまた走り出します。

追いかけっこのように見えるのに、前を走る子を後ろの子が捕まえる様子はありません。
むしろ、追いつきそうになったらスピードをゆるめて、前の子が逃げるのを待ちます。
ただそれだけなのにケラケラと笑って走り回っているのです。

30分くらい、飽きもせずにグルグルグルグル…。


さて、彼らは何が楽しいんでしょう?






わかった人も多いんじゃないでしょうか。


「追いかけて」
もしくは
「追いかけられて」
ちらちら相手と顔を見合わせながら「走っている」


その行為自体が楽しいんです。


もしも捕まったら…、泣きます!

命を奪われてしまうとでも言わんばかりに
泣いてわめいて助けを呼びます。


あまりの様子に僕が「何があった!?」と二人を引き離すと
泣いていたのが嘘のように
またケラケラと笑いながら走り出すのです。

捕まえた子も、泣かれて困った顔から一転、
同じように笑って追いかけます。

僕はただ、ポカーン。





これが大人だったらどうでしょう?


例えば、ありきたりなラブロマンスの映画ように。

二人の男女が浜辺でじゃれあっていると、突然女性が走り出します。
男性は「あ!待てよー!(笑)」と叫びながら追いかけます。


女性「うふふふふ!(笑)」
男性「ははははは!(笑)」


夕日をバックに二人だけの世界。


しかし、50mも走ると少し疲れてきて、女性はスピードをゆるめます。
でもまだ男性は追いついてきません。


もうちょっと頑張って20m程走り、さすがに女性は立ち止まってしまいました。


気になって後ろを振り返ってみると、

また女性が走り出すのを、ニヤニヤと仁王立ちで待ち構える男性。



女性「アンタなんで捕まえないのよ!!」

…女性激怒。

あと1、2回繰り返せば間違いなく破局です。



逆に、男性が必死に追いかけているのに、女性はさらに必死に逃げ、
まったく追いつけない場合も、

男性は「オマエ捕まれよ!!」

と激怒するでしょう。

プラス、女性の脚に追いつけないことで自信喪失といったところでしょうか。


★ 遊びの条件

大人にとっては何が楽しいのかさっぱりわからない、
「捕まえない追いかけっこ」

ところが、彼らにとっては立派な「あそび」なんです。



「遊びの条件」というものがあります。


1.内的な欲求による行動

2.自由に選ばれた行動

3.楽しいものである

4.仮想の要素がある

5.のめり込むものである



以上が遊びの条件です。



今回のケースでは特に1と3、そして5が強く出ているように思います。


「内的な欲求による行動」とは、

大人などから与えられたものではなく、自分が「友達と追いかけっこをしたい」
あるいは体からの「走りたい」という欲求である。


「楽しいものである」とは、

彼らにとって「追いかけっこすることが楽しいから追いかけっこをする」ということ。
捕まえることが目的ではなく、
「追いかける、追いかけられる」のが「楽しい」


「のめり込むものである」とは、

彼らは追いかけっこをしている最中、無我夢中になり、
僕の注意はほとんど頭に入らず、すぐに続きをはじめました。


遊びの条件にぴったり当てはまっているのです。


そして、「あそび」とは子ども達の身体面の安定・発達、社会面の成長、
情緒の安定や知性の発達に大きくかかわっています。


大人から見れば、無駄で危険なように見えても、
子どもにとっては必要不可欠なんですね。


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★ 今日のポイント

・「遊びの条件」

・一見、意味が無く危ないようでも、子どもにとっては必要な
ことであることをわかった上で対処するとグッド!

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★ 終わりに

『☆あそんでなんぼ!☆ゾウサンの「子どもと仲良し!」』第1号は
いかがだったでしょうか?

このメルマガでは、「子どもについて」、僕の保育士としての経験から得た
「子どもとのあそび方」、「子育て」などのテーマを扱っていきたいと思います。


ぜひお気軽にご感想などお伝えください。
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また、「☆あそんでなんぼ☆ゾウサン」のホームページも
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