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   『☆あそんでなんぼ!☆ゾウサンの「子どもと仲良し!」』 第2号

                     早期教育ってどうなの?

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こんにちは!
子ども向けあそびユニット「早朝(ゾウサン)」の、
小倉げんきです。


不定期でお送りするこのメルマガ、
第2号の発刊となりました。

子どもについて、皆さんのお役に立てると良いな、と思います。


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私事なんですが、最近ブラジル人の方達と知り合う機会がありました。

いわゆる出稼ぎでこちらに渡航してきたのですが、
すでに彼らは日本に数年間住んでいるそうです。

目が合うとにっこりと微笑み返す彼らは、とてもステキです。


ブラジルの言葉は、ブラジル語。
僕はそう思っていたんですが、公用語はポルトガル語なんだそうで。
「ブラジル語違うのー?」
と聞いたら思いっきり笑われてしまいました。


ちょっとおかしなところはあるものの、なかなか上手に日本語も話せます。
世界でも難しい部類と言われる日本語を、です。

中には敬語を使い分けたり、英語も話せる人までいる始末。

一部の人には負けず嫌いで知られている僕ですから
さっそく彼らにポルトガル語を教えてもらっています。

ちなみに「おはよう」は、「ボンジーア」だそうです。
「こんにちは」は「ボアダルテ」、「こんばんは」は「ボアノイテ」
ボアダルテとボアノイテをよく間違えてしまいます。

「可愛いね」は「ボニータ」
これは一発で覚えられました。



さて、そんな事から関連して、
今日は「早期教育」について考えてみました。



★ 「アイムファインでちゅ」

まあ、「アイムファインでちゅ」だなんて、
わざわざ英語に「でちゅ」を付けて話す子なんてまず居ないと思いますが、
早期教育の代表格、英語。


僕が保育所勤務当時にも、子どもに英語を習わせる保護者さんは
それなりにおられました。


その理由を聞くと、

「これからは国際化の時代だから…」
「小さい頃の方が覚えがいいんだから、今のうちに…」

とおっしゃられる方が大半でした。


子どもは自慢気に
習ってきた言葉を友だちや保育士に話していますが、

「ハワーユー(How are you?)」
「ジラフ(giraffe:きりん)」
「アインファイン(I'm fine.)」

…うん、微妙に発音が間違っています。

まあ大人がそんな発音をすれば笑いのタネですが、
子どもなのでそんな間違いも可愛く思えてしまいます。



早期教育の是非については、諸説色々と語られていて
一概にこうだとは今のところ言えません。



ある医療関係の方は

「小さい頃に複数の言語を教えると、ごちゃ混ぜになってしまって
結局日本語も英語も満足に話せなくなってしまう」

とおっしゃられてましたし、

逆に、とある英会話スクールの方は

「脳の言語野では、英語や日本語それぞれで使っている部位が違っているので、
言葉が混同される事はない」

とおっしゃられていました。



まったく逆のことを語っているわけですが、
科学的にはほとんど分かっていない、というのが実際のところのようです。

結局、どちらも自分が思っていることに、
後付けの理由を加えているだけなんですね。



…ちなみに、僕はよく自分の妄想と現実を混同させてしまいます。

危ない人ではありません、念のため。



★ ブラジル人一家

ここでまたブラジル人のお話。


保育所勤務時、4歳児と3歳児、2人の男の子を預ける
ブラジル人のお父さん、お母さんがいました。


お父さんもお母さんも日本語は苦手で、
保育所側と連絡を取り合うのはいつも一苦労。

保育所からの連絡帳やお手紙はすべて平仮名で、
それも近所の方に読み上げてもらっているようでした。

お迎えの時などに保育士と会話をするのも
お互いに戸惑いながらしていました。


そんな時に活躍するのが、
4歳児のお兄ちゃん。


仮に名前をアルベルトとします。

アルベルトは、家庭ではポルトガル語、保育所では日本語で生活するため、
自然と両方の言語を覚えてしまいました。

保育士とお母さんとの間に入り、
通訳をしてくれるのです。

子どもなので難しい言葉は分かりませんが、
どちらの言語も流暢に話し、
両親、保護者共に大助かりでした。


★ 環境次第で無駄じゃない

この事があるため、
僕は、少なくとも異言語を学ぶ早期教育は
無駄になったり発達を阻害するものではなく、
役に立つ事もある、と考えます。


ただ、それはずっと継続して学び続けた場合。


経験のある方も多いと思いますが、
昔は上手だった事が、今はできないっていう事ありませんか?


具体的に、

「子どもの頃はできたけん玉ができない!」

とか、

「たくさん電車の名前を覚えてたのに、大人になった今はほとんど分からない!」

など。




同じように、英語も過去の一時期だけではそのうちに忘れてしまいます。

皆さんは中学校や高校で学んだ英語をどの程度覚えていますか?


ちなみに僕は英語の教科書の中で、トムと健が

Tom「How are you?」

Ken「I'm fine,thank you.」

と会話をしていた事しか覚えていません。


人間は「忘れる動物」ですから、
今現在の生活に関わっていない事はどんどん忘れていってしまうんですね。


つまり、本気で将来に役立つように子どもに英会話を習わせようと思ったら、
大人になるまで習い続けなければいけない、という事です。
そして、それ相応にお金もかかる、と。

3歳から始めて、月額7千円として20歳まで続けると…


なんと、151万2千円!


車が新車で一台買えてしまいます。

もちろん、年齢が上がるにつれ授業料も高くなっていきますので、
実際はもうちょっと増えるでしょう。
ちょっと、気軽に出せる金額ではないようにも思えてしまいます。


そんな事も考慮の上、早期教育に手を出すかどうか考えてもいいかもしれません。




ちなみに、赤ちゃんは様々な言語の発音を聞き分けられるそうです。
「th」と「s」「z」の違いや、「L」「R」の違いなど。

ところが生後半年頃から、聞き分ける能力はなくなっていき、
自分の周りの言語に合わせていくようです。


その事から、言語教育などは早いほうが良いと言われるようになったんだとか。


でも、それも環境次第。
その時だけ学んでも意味がありません。

僕自身、英語はからっきしですが、
20歳を過ぎてからオーストラリア人の方と知り合い、
その時から「L」「R」の違いなどは聞き取れます。

年齢は関係なく、自分が興味を持った時が一番吸収しやすいんですね。



個人的にはこれからの社会、
ブラジルなどからの出稼ぎ労働者がもっと増えそうな気がするので、
英語よりもポルトガル語や中国語を覚えたほうが良いように思います。


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★ 今日のポイント

・「教育」は環境次第。
 「早期」である必要は必ずしもあるわけではない。

・様々な情報が溢れていたりするけれど、
 本当にそうなのか考えてみると良いかもしれません。

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★ 終わりに

4歳児のお兄ちゃん、アルベルトにはこんなエピソードも。


冬のある日、外であそんでいたアルベルトと女性保育士のアイコ先生(仮名)。
アイコ先生は可愛い顔立ちで、お父さん達の間にファンが居るほどでした。



冬の風の冷たさにアイコ先生がアルベルトに

「う〜!寒いねー!!」

と話しかけたところ、アルベルトは唐突に

「先生、抱っこして!」

と。

アイコ先生「何よいきなり〜(笑)」
アルベルト「いいから抱っこして〜!」

仕方なしにアイコ先生が抱っこすると、アルベルトが一言。


「ね、あったかいでしょ?」



ずっきゅーん。



アイコ先生の心臓の音が周りに聞こえたなら、
そう響いたに違いありません。

もう、ハートにズキュンですよ。
あんな事されたら誰だってまいっちんぐ。


まさか4歳児に口説きのテクニックを見せ付けられようとは。

恐るべし、アルベルト。




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