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メルマガ『☆あそんでなんぼ☆ゾウサンの「子どもと仲良し!」』から
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○第5号 忘れられない一言 ○第6号 冒険をせずに、得られるものは無い
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○第17号 似た者同士は仲良し? ○第19号 好きになってほしいの
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   『☆あそんでなんぼ!☆ゾウサンの「子どもと仲良し!」』 第5号
                        忘れられない一言

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こんにちは!
子ども向けあそびユニット「早朝(ゾウサン)」の、
小倉げんきです。


つい最近知ったんですが、
Mr.マリックに娘さんがいたそうです。

しかもインディーズのヒップホップで活躍する
ミュージシャンなんだそうです。

Mr.マリックが結婚していただけでも僕は驚きなのに、
まさか娘さんまでいたなんて。

僕も彼のスプーン曲げを見て習得し、
ある種畏敬の念を抱いていたのですが、
彼が所帯持ちだと知った途端に
親近感を持ててしまうから不思議です。


でも娘さんが言うには
あまり仲はよろしくないようで…。


「ヒップホップと超魔術の融合!」

とか宣伝文句にあったら楽しそうなステージだなあ、と思ったのですが
そういうワケではなさそうです。

やはりお仕事がお忙しかったからなのでしょうか。
マジックはおろか、あまり関わってあげられなかったのかもしれません。
子育ても大事ですよ、マリパパさん(Mr.マリックはパパ、の略)

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街を出歩くと、親子連れの方を見かけます。
仲むつまじく歩く家族や、親子げんかをしながら歩く家族…。

いろんな様子を見かけますが、
心と心がつながっているからこその
姿なんだろうなあ、と思います。

でも、それを改めて考えさせられる出来事がありました。

大人と子どものつながりって何だろう?
子どもって、大人のことをどう考えているんだろう?


そんな話を今回はしてみたいと思います。



★ 「明日ね」

僕が保育士1年目の時です。
僕は3歳児の担任でした。

その日、僕は自分のクラスの子と一緒に
砂場で砂山を作っていました。

そこに5歳児の男の子達が寄ってきて、

「小倉先生、鬼ごっこしよう!」

と誘ってくれたんです。


5歳児相手の鬼ごっこはなかなか体力を使う反面、
こちらも充分に体を動かせて、気分爽快です。

鬼ごっこをしたいところですが、
今僕は3歳児と一緒に砂山を作っているので
断らざるを得ません。


「ごめん、今は無理やわ」
と言うのですが、
「えー!!いいやん、しようやー!」
と男の子達は引き下がりませんでした。

「だって今、砂山作ってるもん。じゃあ明日!
明日やったら鬼ごっこするから!」

僕はそう言って彼らにひとまず
引き下がってもらおうと思いました。

それに対し、一人の男の子が返した言葉に、
僕はとてもショックを受けてしまったのです。

その子はなんて言ったと思いますか?






「えー!そんなん、絶対せえへんやん!」






なんという事なんでしょうか。

子どもが、大人の言葉を信じられなくなっているんです。


大人がその場しのぎに
「明日するから」と言い、
でも翌日になれば忘れていたり、
覚えていても、やっぱり忙しくて約束を守れない。


「明日するから」のその言葉に
その子は何回騙されてきたんだろう。

何度も何度も裏切られ、
ついには「明日するから」を
信じられなくなったんです。


その日はなんとか
「絶対!本当に絶対に、明日するから!」と言って
引き下がってもらい、
翌日は約束どおりにその子達と鬼ごっこをしました。

僕が約束を守ったからでしょうか。
その時から、他のクラスの子どもからも
追いかけっこやサッカー、おままごとなど、
いろんなあそびによく誘われるようになりました。

おかげで毎日体力を使い切って、
家に帰った途端に寝ていましたが…(笑)



★ 子どもだって人間

子どもは立場がとても弱いもの。
保護者がいなければ、生きていくことができません。

「大人」と「子ども」の立場には、はっきりと優劣の違いがあり、
つい、大人は子どもの事を見下してしまいがちです。
約束の重要性だって薄れるくらいに。


僕は砂場での彼らとのやりとりをした日から、
ずっと頭の中に、消えない疑問が残るようになりました。



「どうして、子どもは大人の言う事を聞かないといけないんだろう?」



この疑問に対して、僕は納得のいく答えに出会った事がありません。


彼は大人のいう事を聞いて我慢して、裏切られ、
それでもまた我慢させられてきました。

それは、最終的に子どもの方が立場が弱いからです。
すっと言う事を聞かずに、大人から見放されてしまえば
自分の命にも関わってきます。

また、圧倒的な力の差を持つ大人から攻撃を受ければ、
やっぱり相当な危険にさらされる事になります。

無意識的にその事を知っているから、言う事を聞かざるを得ないんでしょう。



でも、そんな関係で良いんでしょうか。
そんな関係で、子どもは育っていくべきでしょうか。


僕は「大人と子ども」の関係である以前に、
「人間と人間」の関係なんだと思っています。


「人間と人間」なら、立場は同じ。対等ですよね。



★ 子どもと向き合うことは、自分と向き合うこと

僕は、大人達に、子どもと真っ直ぐ向き合って欲しいと思います。
それはきっと、自分自身と向き合うことなんだと思うんです。


わがままで、自分勝手な自分。


これは子どもも大人も、みんなが持っている一面です。

時に子どもが、それを指摘してくれます。

「そんなのズルイ!」という事を、
言葉や態度で教えてくれます。

その時にごまかしたり怒ったりせず、自分を振り返ることができれば
自分自身もひとつステキな大人にランクアップし、
子どももひとつ幸せになれるのではないでしょうか。


誰だって、自分の思いをちゃんと聞いてくれない人のことを
信用することはできません。


どうか子どもの思いをまっすぐ聞き、
誠実に答えを返してあげてくださいね。


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★ 今日のポイント

・「大人と子ども」ではなく、「人間と人間」。

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★ 終わりに

毎回自分で読み返してみて思うのですが、
特にここ3回は非常にマジメ臭が漂うこのメルマガ。

次回はもう少し軽く読めるようなものを書きたいなあ、と思いつつ、
ここで締めさせていただきます。

それでは、また。




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