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   『☆あそんでなんぼ☆8分でわかる子どものキモチ!』 第26号
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こんにちは!
子ども向けあそびユニット「早朝(ゾウサン)」の、
小倉げんきです。


もの凄く唐突なのですが、
キリンの鳴き声って、皆さんご存知でしたか?



…。


「モ〜」、です。
牛みたいですが、どうやら本当にそうみたいですよ。

コチラで鳴き声が聞けます。↓
http://www.tokyo-zoo.net/encyclopedia/species_detail?code=7)

「ZOO NET」のトップページはコチラ↓
http://www.tokyo-zoo.net/index.html)


キリンの鳴き声って初めて聞きました。
ちなみに、子どものキリンは「メェ〜」、だそうです。


気になって調べてみたところ、
キリンって牛の仲間なんだそうですね。

詳しくは、ウシ目(偶蹄目)キリン科というのに属するみたいです。

さらに、イノシシも、カバも、ラクダも、シカも、ヒツジも、トナカイも、
みんな牛の仲間だそうです。
しかも、上記の内、イノシシとカバ以外はみんな胃袋が4つあるらしいです。

鹿公園でボリボリと鹿せんべいを食べているあのシカ達も、
お腹の中でせんべいを行ったり来たりさせていたんですね…。


…動物園に行った時のネタが1つ増えました。


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さて、今日は親戚や友人の子に会う中で、
誰しもが経験すると思われる「人見知り」について、です。


例えば、お母さんと一緒にいる子どもに挨拶をしようとすると、
恥ずかしがってお母さんの後ろに隠れてしまう、
という事、よくありますよね。

恥ずかしがるのならまだしも、
露骨に恐怖感をあらわにされたり、泣き出したり。

今現在僕も、子ども向けのイベントを開いているので
初めて会う子どもは多くて、人見知りされる事もあるのですが、
これ、結構ヘコみますよね。


まあ、あの、「人見知りをまったくされない方法」
あるいは、「すぐに人見知りをしなくなる方法」
というのは実際にはありません。

段階を踏んで、徐々に親しくなるしかないんです。

でも、やっぱり大人としてはやり辛さを感じる、
という方もいらっしゃると思いますので、
今回はそんな事を考えてみたいと思います。



★ 人見知りは、普通

まず覚えておいてほしい事なのですが、
人見知りというのは成長の一過程であり、
まったくもって正常な事です。

たまに人見知りをしない子もいますが、
それはそれで、それ自体には問題ありません。


それではまず、人見知りをするメカニズムからお伝えしたいと思います。

個人差はかなり大きくありますが、大体生後5ヶ月頃〜8ヶ月頃に
人見知りは始まるようです。

実はこの時期、赤ちゃんの記憶力が急激に発達する時期でもあります。
それまでは、数分前に見た事でも覚えていなかったりします。


そして、記憶力とともに、イメージを作る力もついてきているので、
赤ちゃんは、誰か人物を見た時に、記憶とイメージを照合する作業を
頭の中でこなすのです。

すると、自分にとって身近な人物は「楽しい・嬉しい」といった、
良いイメージと結びつきます。
対して身近でない人物の場合、「楽しい・嬉しい」イメージとは結びつきません。

結果、身近な人物と会えば喜び、
身近でない人物と会えば、不安や恐怖感を感じます。


これが人見知りをするメカニズムです。
人見知りが解消する時期にも個人差が大きくありまして、
1歳半ばで解消する子もいれば、6歳頃までかかる子もいますし、
もっと長く続く場合もあります。



★ 慣れてもらうには

さて、人見知りをされて、困ってしまう。
いざこんな時になったらどうしたら良いでしょう。


上記の、人見知りをするメカニズムで述べたように、
人見知りをしている子どもは、こちらに対して
「不安・恐怖感」を感じています。

だとすると、この感情を取り払ってあげれば、
子どもはこちらに心理的な近寄りを見せてくれる、という事になります。

つまりは、安心感を与える、という事ですね。


まずは子どもとの関係を作るとっかかりとして、
やっぱり挨拶をすると良いと思います。

この時なんですが、
子どもとの距離、体の向き、目線の高さに注意してみてください。


例えば、子どもとの距離が20cmくらいで真正面から
向かい合うと、相手にもの凄い緊張感を与えてしまいます。

子ども好きの方に多いのが、これなんですね。
自分は子どもが好きなものだから、ついつい近寄りすぎてしまうんです。


ところが、子どもにしてみれば、相手は知らない大人。
体の大きさも全然違いますし、いきなり近寄って凝られると
結構怖かったりもします。

あなたの目の前に、いきなり身長4mの大男が
現れたところを想像してみてください。

かなり恐ろしいのではないでしょうか。
僕なら即、逃げ出します。Bダッシュで。
はい、超怖がりなので。

子どもの目から見ると、大人はそれくらいに映っているんです。
なので、かがみ込むなどして、体を小さくし、
目線の高さを合わせておくのが良いです。



そして、人には「パーソナル・スペース」というものがあります。

「心の縄張り」と言いますか、
その空間に入って来られると、不安や不快感を持つんです。

見知らぬ人に近くに寄ってこられると、
なんとなくイヤ〜な気持ちになる、アレです。


このパーソナル・スペースは、
自分の背後よりも前方の方が長く伸びている楕円形をしていて、
相手との関係によって大きさが変わってきます。

・親密な関係:45cm以内
・個人的関係:45〜120cm
・社交的関係:120〜360cm
・公式的関係:360cm以上

人によって大きさは違ってきますが、
おおよそ上のような具合です。

子どもの場合、大人に比べて体が小さいので
もう少し小さくなるはずだと思います。


この範囲に気を付けて話しかけます。
近すぎると緊張感を与え、遠すぎると親近感が沸きません。

僕の経験から言うと、初めは大体50〜70cmくらいの距離でしょうか。

それから、会話を進めていく内、徐々に距離を縮めて
自然と触れ合えるようにしていくと、うまくいきやすいです。



★ 体の向き

次に、子どもとの体の向きの位置関係です。

人は真正面から向き合うと、緊張しやすくなります。
これは、向かい合うと視線のやり場に迷ってしまうためです。


えぇと、図に表すとこんな感じでしょうか。

  ♀

  ∧
  ‖
  ∨

  ♀


…判りますでしょうか。
ちょっと判りにくいとは思うんですが、すみません、
察していただけると幸いです。

この図は、2人の人物がお互い正面から向かい合っているところです。
真ん中の矢印みたいなのは、お互いの視線です、はい。

真正面に向かい合って会話をすると、
図のように、視線は相手に向けるしかなくなってしまいます。
すると、相手と目を合わせる可能性が高くなります。


相手と目を合わせ続けると、会話がしにくくなったりする事、
ありますよね。

特にそれほど親しくもなく、緊張を感じる相手との場合、
余計に動揺してしまう事が少なくありません。

その分、相手に対して苦手意識を持ってしまう事があるんです。


そこで、この2人の立ち位置を少しずらします。

  ♀

  ↓↑

   ♀


どうでしょうか。

立ち位置をずらすと、視線を逸らしやすくなりますね。
こうする事で、相手は心に余裕を持ちやすくなります。
そこから、安心感を得られやすくなっていくワケです。



★ 信頼関係を作る

ところで、今回お伝えしている方法は、
実はカウンセラーがカウンセリングにあたる際の
とっかかりの手法を基にしています。

カウンセリングを受けるクライアントが、
カウンセラーに心を開いてやり取りを出来るようにするための手法です。

これは「人見知りしている状態=緊張・不安感を抱いている状態」
という前提を踏まえているためです。


「じゃあ実際に、人見知りの子どもに使えるの?」と
お思いになるかもしれませんが、大丈夫です。

実際に僕自身も、この手法で子ども達と関わって
仲良くなれていますので。


子どもと親しくなっていく方法はまだまだ続くのですが、
ちょっと文章量が多いので、次号に続きます。


一応、今号の最後として、
カウンセラーに求められる、3つの態度の条件を。

1.自己一致
 相手との関わりの中で、態度に裏表がなく、
 相手の存在を無条件に受け入れること。

2.無条件の肯定的尊重
 審判・批判的な態度ではなく、
 相手の存在を無条件に受け入れること。

3.共感的理解
 相手の内面の世界をその立場のように感じ、
 同時に自分を見失わないこと。


…どうでしょうか。

もちろん、カウンセラーのようにしっかりとやる必要はありませんし、
僕自身もそこまではしていません。

ただ、なんとなく心の中にとどめておくだけで充分です。

要は、人見知りをしている、その状態すらも
「それでも良いよ」と受け入れてあげる、という事なんです。

人見知りしてても良いよ、と受け入れることで、
安心感を持ちやすくしていくんですね。



さあ、実際にここまですれば、だいぶん子どもと
親しくなりやすい状態になるはずです。

次回は、「人見知りをする子どもと、更に仲良くなる方法」と、
「人見知りをする子どもの保護者さんはどうすれば良いか」を
考えていきたいと思います。


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★ 今日のポイント

・人見知りは子どもの成長の一過程。
・人見知りをしている子どもに対しては、「子どものパーソナル・スペース」、
 「子どもとの位置関係」、「人見知りをしている状態も受け入れる」という事を
 していきましょう。

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★ 終わりに

僕の尊敬する方の1人に、「夜回り先生」こと、水谷修さんがいます。

水谷さんは「いいんだよ」という言葉をかけ、
子どものすべてを認めるよう心がけているそうです。

よくよく考えてみれば、それはカウンセリングの基本でもあったんですね。
そして、それは人間関係の基本でもあるようです。

「いいんだよ」。
とても素敵な言葉ですよね。




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