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こんにちは!
子ども向けあそびユニット「早朝(ゾウサン)」の、
小倉げんきです。


突然なんですが、
メルマガのタイトルを変更しました。

「子どもと仲良し!」というのは、どうも内容が判りにくいようで。

まぁ、子ども全般の事を扱ってはいるのですが、
結構心理学の話題も多いので、「8分でわかる子どものキモチ!」といたしました。

どうぞこれからも、よろしくお願いしますね。



ところで、今がちょうどそうなんですが、
フィギアスケートが話題に上る時期になると、
必ず言われる言葉があるんです。


「げんきって、高橋大輔選手にソックリだよね」

と。


いや、確かに高橋選手も僕も、濃ゆい顔ではあるんですが、
あそこまでカッコよくはないですよ、はい。



で、その高橋選手。
どうやら僕の家にかなり近い場所に住んでらっしゃるそうです。

僕の友人が一度電車内で高橋選手を見かけて、
やはり最初は僕だと思ったらしいのですが、
よく見てみると、なんか違う。

で、もしやと思って本人に声を掛けたところ、
まさかの高橋選手だったそうです。


その時の写メを僕も見せてもらったのですが、
いえ、もちろん写る角度によって変わるんでしょうが、
「…なんで自分が写ってるんだ?」と、正直思いました。

似てる、と言われるのが初めて判った瞬間でした。

ちなみに、高橋選手のファンサイトは→コチラ
なんと、身長までほとんど同じでした。



数年前から、
「駅でげんきを見たよー」という話をされる事がたびたびありまして、
普段ほとんど電車に乗ることが無い僕にとっては
すごく疑問ではあったんです。


「この前○○駅で、大きいバッグ背負ってたでしょ」とか
「電車内でヘッドホンして、リズムに乗ってたでしょ」とか、
いや、僕、そんな事してませんから。 …多分、それ高橋選手ですよ。


世界的プロスケーターをただの一般人と間違えたワケですから、
みなさん、もの凄くもったいない勘違いです。


なんかもう、本当に、高橋選手ごめんなさい。


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さて、前回のおさらいを、まずしておきたいと思います。


・体の発達には「遺伝」「環境」両方が影響しあっています。
そして、

身長は遺伝75%、環境25%。
体重は遺伝63%、環境37%。
胸囲は遺伝64%、環境36%。

筋力:
握力(右)は遺伝26%、環境74%。
握力(左)は遺伝57%、環境43%。
背筋力は遺伝25%、環境75%。

運動能力:
立ち幅跳びは遺伝11%、環境89%。
垂直跳びは遺伝27%、環境73%。
ボール投げは遺伝54%、環境46%。
50m走は遺伝79%、環境21%。
バーピーテストは遺伝68%、環境32%。

以上のように、体格や筋力などで「遺伝」と「環境」が
影響しあう割合が変わってくるのです。


今回は遺伝でまかなえない部分、「環境」を生かして
体の発達を手助けする方法を考えてみたいと思います。



★発達の目安

さて、まず先に、MM.シャーレーが考えた、
体の発達の目安がありますので、そちらをご覧ください。


18ヶ月:転ばずに歩く。一人で椅子に腰掛ける。
2歳:よく走る。ボールを蹴る。
3歳:片足で立つ。その場跳びをする。
4歳:片足で跳ぶ。幅跳びをする。
5歳:両足で交互に跳ぶ。


上記は一部ですが、粗大運動行為(歩く、走るなどの、体のバランスを
必要とする運動)にあらわれる、運動発達の目安です。


たまに、子どもにもの凄く高い能力を求める方も
いらっしゃるのですが、上の目安の運動ができるのなら
運動の発達に遅れは無いと考えて良いはずです。

僕の経験上、大体の子は目安に沿った成長をしています。
ただ、中にはずば抜けて運動能力が高い子がいる事も事実です。


もちろん遺伝の影響もありますが、
環境の影響も小さくありません。



★環境って?

「環境」って何なんでしょうか。

平たく言うと、この場合、
どれだけ体を動かすか、ということになります。


周知の事実ではありますが、実際、
「よく体を使ってあそぶ子どもは、運動能力が発達している」
という報告もあります。

では、どうすれば体を使ってあそぶ機会が増えるのか、
という事になりますが、実はこれにも報告がありまして、
「友だちと一緒にあそぶ方がより運動能力が発達しやすい」
という事がわかっています。


友達と一緒にあそぶ事で、自然とあそぶ時間が長くなりますし、
外であそぶ機会も増えていきます。

さらに、友だちとあそんでいると、あそびの内容が微妙に
変化していきますので、それに伴って、
体の使い方も変わっていきます。

結果、様々な刺激が加わって、運動能力の発達により良い
影響を与えていけるようになるワケです。


もちろん、体を使わないあそびでは
運動能力の発達は望めません。

最近は子どもの運動能力が昔に比べて落ちた、と言われますが、
マンション住まいで外にあそびにいくのに手間がかかったり、
防犯意識の高まりで、子どもを外にだしにくかったり、
というのも理由としてあげられます。



★あそび方

ただ体を動かしていれば良い、というワケではなく、
あそび方によって、発達の効果に差が出てきます。

例えば公園に行きますと、
鉄棒、ジャングルジム、アスレチックジム、ブランコなど
いろいろありますよね。


ここで、ちょこっとクイズです。

一番運動能力の発達に有効なのは、何をしている時でしょうか?




ジャングルジム?

アスレチック?

ブランコ?

滑り台?





…正解は、「走り回っている時」です。


はい、ちょっとズルイ問題でしたね(笑)


実は、アスレチックや滑り台などを使うよりも、
走り回っている時の方が、体の機能をたくさん使っているんです。

走る行為は全身運動ですから、
足の筋肉はもちろん、腹筋や腕の筋肉、頭を支える首の筋肉まで
全部使っているワケです。

さらに、スピードを上げて走れば体は不安定になりやすくなります。
それを調整するために、バランス感覚も身に付いていきます。

有酸素運動でもありますから、心肺機能だって強くなります。

というワケで、もっとも運動能力の発達に有効なのは、
実は「走り回ること」になるんですね。


そして、走り回ってあそぶなら、
友だちと一緒にあそぶ方が楽しく、長続きしやすいというワケです。


もちろん、ジャングルジムなどの固定遊具でも
運動能力の発達に有用です。

例えばブランコなら、三半規管を重点的に鍛えることができますしね。



★遊具の選び方

小さい子どもには、体に合った小さいボールを選ばせる、
という考え方の方は少なくないと思います。

「小さいボールの方が投げやすい」という事なのだと思いますが、
実はこれ、運動能力の発達という観点においては
適当ではなかったりします。


「小さいボールの方が投げやすい」というのは、考え方を変えると、
「正しい投げ方でなくても、遠くに飛ばしやすい」という事です。

大きいボールであれば、正しい投げ方でないと遠くに飛んでくれません。
ですから、この大きいボールを飛ばすために子どもは試行錯誤します。

その内に自然と、正しい投げ方が身に付いていくんですね。

逆に小さいボールで変な投げ方を身に付けてしまうと、
いざ大きいボールを投げるという時に、
肩などに余計な負担がかかってしまって痛めてしまう事も。



他に、鉄棒や跳び箱の高さなどもあります。

鉄棒なら、前回りや逆上がりなどを練習する時は、
腰の高さと棒の位置を合わせやすいように、低いものを。

ぶら下がって体を揺らしたり、足掛け上がりをする時には
ぶら下がりやすいように、高いものを。


跳び箱の場合、初めの練習だからと言って、
あまりに低すぎると逆に飛べません。

これは、ジャンプして手をついた時に、
腰の位置が高くなりすぎて、バランスがとれなくなるためです。


体に合った物を使う、というのはとても大事な事なんですが、
小さければ良い、というワケでもないんです。
気を付けてくださいね。



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★ 今日のポイント

・運動能力の発達にもっとも良い影響を与えるものは、
 実は「走り回ってあそぶ事」。
・遊具を使う場合は、「本当の意味で体に合った物」を使いましょう。
 体のサイズに合わせれば良い、というワケではありません。

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★ 終わりに

もしかしたら、運動能力にもっとも良い影響を与えるのが「走り回る事」って、
拍子抜けしたかもしれません。

でも、昔の時代に、そんなにアスレチックなどの遊具が多くあったでしょうか。
そんなもの使わず、友だちと一緒に走り回る事が多かったはずですよね。

その頃の子ども達は、今よりも運動能力が高かったんです。
外であそぶ機会が減った事だけが、今の子どもの運動能力が
落ちた理由ではないかもしれませんね。


だいぶ外は暖かくなってきました。

どうぞお子さんと一緒に、めいっぱい走り回ってみてください。
結構楽しいですよ(笑)




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