テレビの暴力シーンの影響

   テレビの暴力シーンが子どもに影響するのかどうか、現在でも激しく議論が行われていますが、「影響する」と考えていいようです。

 ある研究では、テレビの暴力シーンに接する時間が多いほど、自分自身も暴力を振るう事が増えたそうです。
 また、ヒーローなどの魅力のある人物が暴力を振るっていると、さらに影響は強くなるようです。

 だからといって「だったら、やっぱり子どもにはヒーロー物の番組は見せない!」と考えるのは、都合の悪いものを隠して、子どもから遠ざけているだけにしかなりません。

 「一緒にテレビを見ていた大人が暴力に対して嫌悪感を示すと、影響が少なくなる」という報告があります。
 つまり、親も一緒にテレビを見て、「殴られたら痛いよね」「可哀想にね」「暴力って嫌だわ」と、子どもに伝えるのです。

 また、もともと人間が備えている攻撃性を発散・昇華させる事も大切です。