心理的リアクタンス

   社会心理学者のJ.W.ブレームは、「人間はもともと『自分は自由だ』という確信をもっており、それを制限・禁止されると、自然に反発心(リアクタンス)を抱く」
としました。
 これを、「心理的リアクタンス」と言います。

 もっとも判りやすい例が、「早くお片づけしなさい!」とママに言われて不満を持つ子ども。多分、ほとんどの方が経験した事があるんじゃないでしょうか。
 他に、「もうそろそろ宿題しようかな」と思っていたところに、「早く宿題しなさい!」と言われて、急にやる気をなくす、とか。

 これらは、自分の行動を「○○しなさい」と制限される事で、失われようとしている自由を守るために自然と生まれる心の動きです。
 「あそびで押すな」と言われているにも関わらず、非常ベルのボタンを押してしまうのも同様です。