教師期待効果(ピグマリオン効果)

   アメリカのとある小学校で、実験が行われました。

 学級担任に、無作為に選ばれた子どもの名簿を見せて、「この名簿に書かれている子どもが、今後数ヶ月の間に成績が伸びる子ども達だ」と伝えました。

 そして数ヵ月後。
見事にその子ども達の成績が伸びていたのです。


 教師が「この子達はできる子なんだ!」と期待する事で、教師はその子ども達に、期待に沿った行動をとるようになります。
 無意識的にその子達に教える時間を多くとったり、問題に間違えた解答をしても、「大丈夫。次は解けるようになるから」と声をかけるようになるんですね。

 すると子ども達はそれによって、自分を肯定的に受け入れられていると感じ、意欲を持って勉強に取り組めるようになります。

 また、教師自身、「今は間違えていても、この子達はいつか出来るようになるから」と落ち着いた気持ちで接する事が出来るようになる事も考えられます。


 これを「教師期待効果」「ピグマリオン効果」と呼んでいます。「自己成就的予言」の1つです。