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強化
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ある行動をとったことで良い結果(報酬)が出たために、その行動を繰り返すようになることを「強化」と言います。
「強化」には「正の強化」と「負の強化」があります。
「正の強化」とは褒めたりすることで行動を促すことで、「負の強化」は逆に叱ったりすることで行動を促すことです。
具体的には、子どもが相手から何かをしてもらった時に「ありがとう」とお礼を言ったとします。
そこで大人が「きちんとお礼を言えたね。えらいね」と褒めると、子どもは褒めてもらって嬉しかったという経験から、次からもきちんとお礼を言うようになります。これが「正の強化」です。
ところが相手から何かしてもらったにも関わらず、子どもがお礼を言わなかった時に「きちんとお礼をいわなきゃダメでしょ!」と叱ったとします。
そうすると、子どもは叱られて嫌な思いをしたという経験から、次からはきちんとお礼を言うようになります。こちらが「負の強化」です。
どちらも結果の事象は同じですが、子どもの内面では大きな違いがあります。
子どもは「正の強化」では行動自体が好きになりますが、「負の強化」では意欲が無いのにしなければいけない状態ですので、だんだんその行動自体を嫌いになっていきます。
また、「良くない結果」によって生まれる不快感は、それを与えた人と同一視されることが多く、子どもに社会への不信感を持たせる結果にもつながりやすいのです。
手っ取り早く行動を起こさせるのは「負の強化」ですが、しかしそれは所詮目の前でのみの出来事です。
長期的に考えるのなら、「正の強化」を選ぶ必要があるのは明白です。
強化とは逆の意味で、「弱化」があります。
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