個性

   現在の日本では、商業的な煽りもあって、「人より優れた点」を個性と呼んでいるのが現状です。
 しかし、厳密に言うと「個性」とは、「存在する上での差異」です。まったく同じ人は存在しないワケですから、この定義ですと、誰しもが個性を持っている事になります。

 本来は、それで良いんです。個性なんて、さして気にするモノでもないんです。「個性=良いもの」でも「個性=悪いもの」でもありません。良いとか悪いとかは関係なく、ただ単に「違い」を指しているだけの言葉ですから。

 子どもにも個性を求める方は少なくありませんが、それは、他の子と比べてどう、という考え方に過ぎません。

 良いんです、そんな事気にしなくて。

 その子は、その子。それだけで充分なんです。