新生児の極短期記憶力

   「軟化-脱軟化法」という方法で調べた結果、新生児には数分程度の記憶力がある事が判っています。

 このために、新生児は報酬をもらえる行動を認識しても、それが数分前の事だったら、繰り返すことが難しくなります。赤ちゃんがほっぺたを触った事が「行動」、笑顔で頭を撫でるのが「報酬」です。

 経験したばかりなら、新生児でもその行動を繰り返して意識的に報酬を受ける事ができます。しかし、数分、間をあけると、赤ちゃんは自分がほっぺたを触った事なんてすっかり忘れてしまっているために、その行動を繰り返しません。
 つまり、「自分がどの行動をとれば報酬をもらえる」というのを学習する事が出来ないのです。

 実際、新生児と犬を比べた場合、犬の方が記憶力が良いのだとか。まぁ、成犬の知能は人間の3歳児程度なのだそうですので、当然といえば当然…という事になるんでしょうか。
 まぁ、その、犬と人間を比べても…という気がしないでもないのですが。